2023/2/13

実店舗とECサイトの連携を成功させるメリットや方法を紹介

実店舗とECサイトを連携させると、次のようなメリットが得られます。

相互に顧客を誘導できる

実店舗とECサイトの間で、相互に顧客を送客できることが、連携させるメリットです。実店舗に訪れた顧客に対してECサイトを案内し、店舗に足を運んでいない時でも商品を購入してもらえます。また、ECサイト上で情報提供をし、実店舗への来訪を促すことも可能です。

機会損失を防止できる

実店舗とECサイトの連携は、機会損失の防止につながります。ECサイトでは商品の実際のサイズや色、使い勝手などを試すことができません。実店舗での試着や試用をECサイト上で案内すると、商品に関する不明点を解消し、購入につなげられます。

また、顧客が探していた商品の在庫が実店舗になかった場合に、ECサイトからの購入を促すことも機会損失の防止に効果的です。

顧客との接点が増える

実店舗とECサイトを連携すると、顧客との接点が増えます。例えば、自店の専用アプリを店舗で紹介しダウンロードしてもらうと、プッシュ通知などによるECサイトへの誘導が可能です。SNSのフォローやメルマガ登録などの促進も顧客接点の増加につながります。

顧客の利便性が向上する

顧客が商品を探しやすくなったり、スムーズに購入できるようになったりすることも、実店舗とECサイトを連携するメリットです。目当ての商品を見つけ、顧客にとって都合の良い場所やタイミングで購入できるようになります。

LTV最大化につながる

実店舗とECサイトの連携は、日本語で「顧客生涯価値」と言われることもある「LTV（ Life Time Value）」を最大化する施策として効果的です。顧客が過去に購入した商品のデータをもとに、関連商品の購入やリピート購入が促せます。また、オンラインの顧客接点から季節やイベントに合わせたおすすめ商品を紹介すると、LTVを高めることが可能です。

実店舗とECサイトは、様々な方法で連携できます。主な連携方法は次の通りです。

ECサイトで購入された商品を店舗で引き渡しする

ECサイトで購入された商品の受取方法として、配達だけでなく、店舗での引き渡しも選べるようにすることが連携方法の一つです。

この連携方法では、アパレル商品などを念のため試した上で受け取りたいという顧客のニーズに応えられます。また、高額な商品や、使い方の説明が必要な商品などの引き渡しにもこの連携方法が効果的です。

在庫情報を案内する

相互に在庫情報が案内できる状態にしておくと、実店舗とECサイトを連携できます。例えば、ECサイト上で各店舗の在庫状況を検索できれば、オンラインからオフラインへスムーズな送客が可能です。また、実店舗で在庫切れとなっている商品があったとしても、ECサイトに在庫があればその場で案内し購入を促せます。

クーポン発行などで相互に送客する

クーポンを発行することも、実店舗とECサイトを連携する方法の一つです。ECサイト上で来店者限定のクーポンを案内すると、実店舗への来訪を促せます。また、アプリなどで発行したクーポンを実店舗で使えるようにすると、ECサイトから実店舗への送客が可能です。反対に、実店舗で商品を購入した顧客に対して、ECサイトからリピート購入した場合のクーポンを発行する方法もあります。

ECサイト購入品の返品を店舗でも対応する

商品の購入時だけでなく、トラブルなどによる返品時も、実店舗とECサイトを連携できる機会です。ECサイトの購入品に不具合があった場合に店舗への持ち込みで返品できるようにすると、返送手続きの負担を減らせます。また、サイズや色が異なる商品への交換も、実店舗に在庫があればスムーズに対応することが可能です。

共通のポイントシステムを用意する

実店舗とECサイトの両方で使えるポイントシステムを用意すると、相互の送客を促進できます。いずれかで商品を購入した時に貯まったポイントを、もう片方でも使えるようにすると顧客にとって便利です。販売チャネルを意識することなくお得に買い物ができるため、購買促進にもつながります。

共通のポイントシステムを作るには、ECサイトと実店舗の顧客データを一元管理する仕組みが必要です。扱う顧客データの数や店舗数などに応じて、自社に合うポイントシステムを用意しましょう。

実店舗とECサイトを連携させると、機会損失の防止やLTVの最大化など、複数のメリットが得られます。クーポン発行などで相互に送客したり、共通のポイントシステムを用意したりすることで、実店舗とECサイトの連携が可能です。

売上や顧客の利便性を向上させたい方は、ぜひ実店舗とECサイトを連携させる仕組みを作りましょう。

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